骨董に遊ぶというのは自分の解釈でものの価値を見て、すごい面白い、美しいと感じたものを手に入れていくことです。たくさん本物の骨董を見て、いいものを見て、ある程度の下地ができた後にもう一度まっさらな素直な心でものを見ると自分だけが感じることができる美しさや面白さというものを発見できます。骨董の入口をはいったら、いつまでも他人の評価や情報に振り回されることはないのです。 古いもののカッコよさや古いもののかわいさ、古いもののすごさ、それらを新感覚派の骨董商の中には見ているだけでわくわくするようなものを置く楽しい店にしたり、現代アートの展示スペースのような刺激的な場所にしたりもします。既成の価値観にとらわれずに骨董商の感性で自由にものを選んだ空間はいわば一つの個展会場なのです。李朝の民具と古い電気スタンドが違和感なく並べられていたり、モダンアート風に絶妙のバランスで並べている骨董商もいるので感性のあうお店を見つけることが大事になります。